シクラメンの育て方の3つのポイント

シクラメンの画像 シクラメンの画像

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シクラメンの育て方の3つのポイント

 ●このページでは、シクラメンを上手に育てて、長く花を咲かせるための、知っておきたい3つの育て方のポイントをご紹介しています。(当サイトのすべてのページは、本文下のページリンクからご覧頂けます。)


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シクラメンの育て方の3つのポイント


ポイント1:日当たりと温度と生育速度

 鉢植えのペルシカム系シクラメンは、耐寒性のある原種シクラメンやガーデンシクラメン(ミニシクラメン)ほどではありませんが、寒さには比較的強く、およそ2℃くらいまでの低温環境にも耐えることができます。

 ただし、5℃以下の低温環境では、生育や蕾の形成、開花がゆっくりと進みます。それは、上手に管理すれば(開花のサイクルはゆっくりだけれど)、一度咲いた花を長く楽しめる、株の姿が崩れにくいということでもあります。

 もしも、次々と花を咲かせたいのであれば、5℃以下の低温環境に置かないことが重要なポイントです。安定して次々と花を咲かせたいのであれば、最低でも10℃以上の温度環境を用意してください。

 そのために、環境によっては、開花期間中の冬から春までは、日当たりの良い窓辺などの暖かい場所に置き、夜間の冷え込みに備えて室内の奥のほうに移動するなどのひと手間も必要になるかもしれません。

 開花期間中に、次々と花を咲かせるには、温度だけでなく太陽の光も必要です。理想としては、常に10℃〜20℃の温度範囲にある陽当りの良い場所ということになるのですが、シクラメンの栽培農家のビニールハウスならともかく、おうちの条件によってはちょっと難しいという場合もあるでしょう。

 そこで、先ほどご紹介した、”シクラメンは、5℃以下の低温環境では、生育や蕾の形成、開花がゆっくりと進む”という性質をふまえながら、もうすこし現実に即した置き場所についてご紹介してみましょう。ぜひ参考にしてみてください。


日当たりの良い明るい窓辺

 日当たりの良い明るい窓辺は、明るさという面ではシクラメンの生育に最も適しています。ただし、日当たりが良いことが災いして日中の気温が25℃を越えるようなことがあるかもしれません。

 日中の気温が25℃を越えるような環境にシクラメンを置き続けると、萎れたり弱ったりといったことが起こります。けれど、もしもカーテンなどを使った遮光と温度管理で、年間を通して窓辺の気温を10℃〜20℃の範囲に保つことができれば、シクラメンにとって理想的な環境となります。

明るい室内や玄関

 窓辺ほどではないけれど、明るい室内や玄関などは、光量がやや足りない面もありますが、室内の気温がおよそ5℃〜10℃の範囲内にあれば、シクラメンの生育や開花も緩やかになり、光量不足もほとんど問題にならなくなります。開花もゆっくりと進みますので、咲いた花を長く楽しめるというメリットもあります。

 ただし、明るい室内の室温が10℃を越えるようになると、シクラメンの生育や開花が活発になってくる反面、光量不足のために株が徒長したり、葉が黄変したり、蕾ができにくくなったりといったトラブルが発生しやすくなります。室温を低く保って生育や開花サイクルを抑えることが、明るい室内や玄関での管理のポイントと言えます。

暗い室内や玄関

 暗い室内は本来シクラメンの生育には適さない環境と考えられがちですが、室温を低く抑えられるのなら必ずしも良くない環境というわけではありません。具体的には3℃〜10℃以下という条件下なら、シクラメンの生育や開花も非常にゆっくりと進みますので、いったん咲いた花を長く楽しむことができるようになります。

 ただし、この場合も、室温が10℃を越えるようになると、生育や開花が活発になるにつれて光量不足が問題となってきます。生育や開花が活発になるとそれなりの養分が必要になりますが、光の量が不足しているために、株が徒長して株の消耗が進み、葉の黄変や蕾ができなくなるなどの問題が起きてくるようになります。


 本来、シクラメンの生育と開花には十分な明るさと温度が大切なのですが、以上のことから、環境が十分でなくても、室温を低く抑えてシクラメンの生育や開花を緩慢にすることで、シクラメンを長く楽しめる可能性があるということがお分かりいただけたのではないかと思います。

 そして、この日当たりと温度と生育、開花速度の関係を参考にしていただければ、それぞれのおうちに合わせた現実的な置き場所も考えやすいのではないかと思います。

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 ちなみに、日当たりの良い窓辺で気温が上がり始めた場合の日差しを遮る目安としては、日差しが徐々に強くなる4月以降からおよそ30%、真夏の頃ではおよそ50%くらいまで減光します。この場合も、窓辺の気温を20℃以内に抑えることを目標としていただければ、遮光の度合いも考えやすいのではないかと思います。

 冬の間は地域にもよりますが、基本的に遮光、減光はせず、日当たりの良い窓際か、戸外で育てるのなら冷たい風が直接吹きつけたりしない日当たりの良い場所を選んでみてください。

 また、シクラメンは、冷房のかかった部屋に置いても大丈夫ですが、直接冷風が当たらないこと、日当たりの良い場所であることに注意して置き場所を選んでみましょう。

 暖房のかかった部屋でも、直接温風が当たらないこと、室温が20℃を越えないこと、そして日当たりが良いことが条件です。エアコン暖房の場合、空気が乾燥しがちですので、環境によっては加湿器を併用するか、霧吹きなどを使って葉水を与えるなどの工夫も考えておきましょう。


ポイント2:咲き終わった花がらは、こまめに取り除く

 シクラメンは、ポイント1でご紹介した条件が揃っていれば、開花期間中は次々と花を咲かせます。この花が咲きつづけているときにも、大切な育て方のポイントがあります。それは、咲き終わった花の処理です。

 咲き終わった花をそのまま放置していると、シクラメンはすぐに種子を作り始めます。そして種を作るためにより多くのエネルギーを使います。花を長く楽しむのであれば、種を作らせないように、咲き終わった花を花茎ごと取り除くということに気をつけてみてください。

 また、咲き終わった花をそのままにしておくと、花が萎れ花茎が溶けたようになっていくこともあります。すると、そこから病原菌が侵入したり、カビが生えたりして、やがては塊茎(球根状の茎)を傷めたり、腐ってしまったりすることがあります。

 そうなると、シクラメンはもう花を咲かせるどころではありません。ですから、咲き終わった花は、すぐに花茎ごと取り除いておきましょう。とはいっても、はさみやナイフは必要ありません。

 咲き終わった花は、花茎ごとつまんで軽くねじった後、そっと引っ張って抜き取ります。これが、花茎が溶け始める頃になると、途中で切れたりしてうまくいきません。咲き終わったシクラメンの花は、花茎がしっかりしているうちに抜き取って、いつもきれいな状態にしておきましょう。


ポイント3:肥料を与えすぎない

 どんな花でも、開花中は、ふだん以上に多くの養分を必要とします。そのため、長く花を咲かせるためには、開花中の肥料の与え方も重要です。

 開花中に与える肥料のことを追肥(ついひ)とも言いますが、シクラメンなどの塊茎(球根状の茎)を持つ植物は、塊茎(球根状の茎)が養分の貯蔵庫のような役割も持っていますので、開花中に与える肥料は、その消耗を補うためのものという考え方もできます。

 そうしたこともあって、シクラメンの場合、開花中の追肥は、やや控えめに与えた方が良い結果につながることが多いようです。

 開花中にどの程度の肥料が必要かは、品種や温度環境、日当たり、花芽の動きなどによって変わってきますので、一概には言えないのですが、基本的には、液体肥料であれば、およそ1000倍に薄めたものを2週間に1回、緩効性肥料(化成肥料)であればおよそ1ヶ月〜2ヶ月に1回、1粒か2粒を土に埋め込んでおくといいでしょう。

 いずれの場合も、大切なことは与えすぎないこと、そして肥料が直接塊茎(球根状の茎)にかかったり、接触したりしないように注意してくださいね。

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